- ごあいさつ
- シリーズ沖縄戦 - 全リスト
- 地獄の予兆
- 艦砲射撃
- 慶良間列島の戦闘
- 米軍上陸
- 嘉数高地の戦闘 (4月5日~4月24日)
- 津堅島の戦闘 (4月10日~4月25日)
- 伊江島の戦闘(4月16日~4月21日)
- 小波津の戦闘(4月22日~5月2日)
- 前田高地の戦闘 (4月25日~5月3日)
- 宮城・仲西の戦闘 (4月30日~5月6日)
- 運玉森の戦闘 (5月5日~5月22日)
- シュガーローフの戦闘 (5月12日~19日)
- 首里の戦闘 (5月20日~5月31日)
- 那覇と与那原の戦闘 (5月22日~5月31日)
- 津嘉山収容陣地の戦闘 (5月31日~6月4日)
- 南部の戦闘 (6月6日~6月23日)
- 国吉台地の戦闘 (6月10日~8月22日)
- 第32軍の終焉
- 久米島の住民虐殺
- アイスバーグ作戦終了
- 収容所と沖縄人
- 敗残兵
- アメリカ世の収容所生活
- ポツダム宣言受諾
- 「玉音」放送(8月15日)
- 終わらない戦い
- 朝鮮半島から沖縄へ
- 戦争とは国家とは
ごあいさつ
当クラブが3月23日から配信しました「沖縄戦シリーズ」は、9月7日の琉球列島降伏調印式「沖縄戦終了の日」をもって、今年の配信を終了いたします。フォローしてくださったみなさん、ありがとうございました。
沖縄には、「カタブイ」という言葉があります。
ある一定の場所だけ雨が降る現象、いわゆる、スコールまたは通り雨のことを、沖縄では「カタブイ」といいます。
「カタブイ」があった日は、ある場所ではザーッと雨が降るものの、その近所では太陽が照りつけて雨粒も落ちなかったりするのですが、そんな日の場合、
今日は雨が降った、今日は晴れていた、どちらも正しいことになります。
沖縄戦に関しては「カタブイ」があった日と同じで、ある場所ではこうだった、でも、別の場所ではその逆だったとか、
自分はこういう経験をしたが、別の誰かは違う経験をした…というように、それぞれの話は正しく、そのとき「あった出来事」なのです。
ある証言だけが正しく、別の証言は間違っているということは、ありません。
沖縄戦があったとき、
地上戦を経験した人もいれば、県外に疎開し、そこでまた辛い思いをした人もいます。
日本や天皇を恨んだ人たちもいれば、喜んで戦争やスパイ狩りに加担した人たちもいます。
兵隊に親切にされた人たちもいれば、脅されたり、スパイ容疑をかけられたり、中には虐殺されてしまった人たちもいます。
まわりの大人たちの言うことを信じ、学徒隊として戦場に行った学生もいれば、親に反対されて入隊しなかった生徒もいます。
最後まで「お国のために」と戦った人もいれば、生きるため出口を懸命に探し求めた人たちもいます。
「カタブイ」のように、同じ日に、砲弾の雨が降り続けた地域もあれば、米軍が降らせる鉄の雨が止んでいた地域もあるのです。
ひとりひとりの「沖縄戦の話」があり、そのとき、沖縄にいたすべての人たちの身に起きた出来事、それら全てが沖縄戦なのです。
沖縄戦の全容を知るためには、
当時の沖縄県民、日米両軍の将兵たち、朝鮮半島から連れてこられた人たちなど、なるべく多くの人たちの体験談や証言に耳を傾ける必要があります。
ブログ内で紹介した内容が、一般的に知られている「沖縄戦の話」と違っていたとしても、どちらかが正しいのではなくて、どちらも正しいのです。
ある特定の話だけを何度も聞いたり、発信力がある人たちが語る内容だけを聞いていると、それだけが「ホンモノ」に思えてくるのですが、
自分にとって認知的に耳触りのいい話だけを選びとり、それだけを「真実」として信じてしまうのは、大変危険です。
また戦争で亡くなった人たちや、語ることもできず他界した人たちの体験は、永遠に知ることはできません。語ることさえできない人たちの戦争体験には、想いを馳せることしかできないのです。
沖縄戦の全容を掴むには、戦争の主役であった日米両軍の動向や作戦、両国政府の政策や思惑も知る必要があります。
沖縄における米軍基地問題の原点は「沖縄戦」にありながら、私たち戦後世代は、あまりにも「沖縄戦」を知らない。
「沖縄戦」をきちんと理解してこそ、はじめて沖縄の現実を理解し、基地問題の根底が可視化され、解決策を見出すことができるのではないか、と思うのです。
フォロワーの皆さん、
3月23日から170日間の投稿、
毎日お付き合い頂き、
ありがとうございました。
子どもたちの平和な未来のために。
シリーズ沖縄戦 - 全リスト
沖縄戦アカウント (期間中毎日配信しています) 。
地獄の予兆
1944年 3月22日 『第32軍 (沖縄守備軍) の創設』
艦砲射撃
慶良間列島の戦闘
1945年 3月29日『慶良間列島、死の島と化し米軍の海軍基地となる』
米軍上陸
嘉数高地の戦闘 (4月5日~4月24日)
1945年 4月5日『沖縄にできた米軍政府 〜アメリカ世(ゆ)のはじまり〜』
津堅島の戦闘 (4月10日~4月25日)
1945年 4月15日『北部の学徒隊 〜 県立第三中学校 〜』
伊江島の戦闘(4月16日~4月21日)
小波津の戦闘(4月22日~5月2日)
前田高地の戦闘 (4月25日~5月3日)
宮城・仲西の戦闘 (4月30日~5月6日)
運玉森の戦闘 (5月5日~5月22日)
シュガーローフの戦闘 (5月12日~19日)
首里の戦闘 (5月20日~5月31日)
那覇と与那原の戦闘 (5月22日~5月31日)
津嘉山収容陣地の戦闘 (5月31日~6月4日)
南部の戦闘 (6月6日~6月23日)
国吉台地の戦闘 (6月10日~8月22日)
第32軍の終焉
久米島の住民虐殺
アイスバーグ作戦終了
収容所と沖縄人
敗残兵
アメリカ世の収容所生活
1945年 8月6日 『ATROCITIES (残虐行為) in 広島』
ポツダム宣言受諾
「玉音」放送(8月15日)
1945年 8月19日 『伊江島に降り立った日本降伏使節団』
終わらない戦い
朝鮮半島から沖縄へ
戦争とは国家とは
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